介護の仕事をしているけど人間関係が悪くてつらい…
少しでも良い環境で働きたいけど人間関係はどこも悪いって聞くし…
だからといっても辞めたら生活できないし
人間関係が良くなる方法なんてないのかな…
今回はこんな悩みに答えていきたいと思います。
記事を書いているのはこんな人
いままで有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設と様々な施設で働いてきたため信ぴょう性はあると思います。
この記事を読んでわかること
- 介護の人間関係が悪化する4つの原因がわかる
- 人間関係に悩みにくくなる4つ工夫の仕方がわかる
- 人間関係がつらくなった際の対応がわかる
人間関係が悪化する4つの原因
結論 介護で人間関係が悪化している原因は下記の4つが考えられます。
- 同僚の年齢層が幅広い
- 他職種との連携
- 慢性的な人材不足
- スタッフの育成環境が整っていない
1つずつ解説していきます。
【原因①】 職員の年齢層が幅広い
介護は職員の年齢の幅が広く20代と50代が同じ現場で働いていることも珍しくありません。
そのため様々な場面に対して考え方や価値観にズレが起きてしまいます。
お互いの考えが間違っていなくとも意見のぶつかり合いで職員同士の人間関係が悪くなる原因となります。
私も実際に「あの人はわかっていない」と相談を受けたことが何度もありました…。
【原因②】 慢性的な人手不足
介護業界は慢性的に人手不足で悩んでいる事業所が多くあります。
平均の求人倍率と比較すると介護求人は2〜3倍ほど多く、数字としてもよくわかります。
そのため職員は常に2、3人分の仕事を求められ、気持ちに余裕がなくピリピリしている職員もよくいました。
職員の定着率が低く、指導しても数ヶ月や数年で辞めてしまう職員が多いことも人手不足の1つの原因として考えられます。
【原因③】 他職種との連携
介護の仕事は介護士だけではなく、ケアマネジャーや看護師、医師など様々な職種の人が連携して1人の利用者を介助していきます。
すべての意見を尊重した対応が理想ですが実際は意見のぶつかり合いで職種ごとにグループを作ってしまいます。
そのため、他の職種との連携も取れず人間関係も悪化していく悪循環が始まります。
スタッフの育成環境が整っていない
以前に他の施設などでの経験がある方でも初めての施設ではみんな初心者です。
しかし、人手不足もありちゃんとした指導もないまま1人で仕事を任されるようになることも珍しくありません。
各施設により1日の動き方や物品の位置も異なり、更に利用者も初めましてでは経験者でもちゃんと働けるまでに数ヶ月はかかります。
そんな状況では先輩職員との人間関係もしっかりと作れず、職場に慣れる前に辞めてしまいます。
人の入れ替わりが激しく、数年しか経験がない職員がリーダーや指導者になることがあるのも育成がしっかりできない要因の1つとして考えられます。
人間関係で悩みにくくなる4つの工夫
人間関係の悪化の原因を紹介していきましたがそんな悩みを抱えにくくなる工夫を4つ紹介していきたいと思います。
結論として 相手を変えるより自分が変わった方が早い です
具体的には下記の4つです。
- プライベートを充実させる
- 第三者目線で見る癖をつける
- プチごほうびをつくってみる
- 介護の勉強をしてみる
1つずつ紹介していきます。
【工夫①】 プライベートを充実させる
皆さんはなにか趣味をお持ちですか?
ゲーム、読書、音楽鑑賞何でも良いです。
趣味に没頭しているときは仕事なんて考えなくなりますよね。
プライベートを充実させてみると仕事での悩みを抱えにくくなり、楽しみも増えて一石二鳥です。
更に次のゲームを買うためやライブのためのお金を稼ぐと考えれば仕事にもやる気が出てくるようになります。
趣味などを持っていない方は学生時代にしていたこととかをやってみるとかはどうでしょうか。
昔はしていたけど仕事などの悩みが多くやれてないことはありませんか?
この機会にやり始めたら昔以上に楽しめるかもしれません。
【工夫②】 第三者目線で見る癖をつける
自分の意見が通らなかった際にはどうしても相手のことを悪く見てしまいがちです。
そんなときは、自分と相手を客観的に見てみることが大切です。
お互いの意見のメリット・デメリットや適した対応なのか考えてみます。
客観的に見ることで自分の意見が間違っていることに気づくことができたり、自分の意見があっている際には相手が否定する理由に気づくことができます。
客観的に見ることが大変な方は文字として書き出してみることがおすすめです。
相手のことを否定するだけでは喧嘩になってしまいます。相手の否定する理由も付け加えた上で自分の意見を伝えると意外とすんなり受け入れてくれますよ。
【工夫③】 プチご褒美を作ってみる
世の中嫌なことは1つ解決してもまた次の悩みが出てきたりと常に楽しく過ごせる人はほとんどいません。
そのため、逆に嫌なことは常にあるものと考え、自分の中でご褒美を作って乗り切ることがおすすめです。
例えば、苦手な職員と一緒に仕事をした帰りには好きなおやつを帰りに買って食べるとかです。
週に3回ぐらいだとしても週に1000円くらいで済ませられます。
嫌なこと・好きなことを組み合わせることで中和し、乗り越えていきましょう。
【工夫④】 介護の勉強をしてみる
いっけん人間関係と介護の勉強は関係がないと思ってしまいますよね。
しかし、介護の勉強をすることにより介護への自信になり、周りから言われてもはっきりと自分が正しいと思えるようになります。
人間関係が悪化しているとみんなが自分のことを否定している気持ちになり、どんどん自分に自信がなくなってきてしまいます。
自信のなさがどんどん相手の苦手意識になり悪化の原因になるのです。
また、知識が増えることで相手の考えている視点にも気づくかもしれません。
相手の考えを知ることで以前より良好な関係を築くきっかけをつくれます。
介護は答えが1つではないためどうしても意見がぶつかり合うことがあります。相手を知ることでお互いの意見を踏まえた対応を見つけることができるようになります。
どうしても無理って人は
様々な対応を紹介してきましたが現実は人はそうそう簡単に変わりません。
自分が頑張ってみたとしてもどうしても無理という方は下記の対応まで考えないといけないかもしれません。
- 上司に相談してみる
- 転職する
- 病院に行く
【対応1】 上司に相談する
自分一人ではどうしようもできなくなった際には上司に相談することが大切です。
伝える瞬間は辛かったりするかもしれませんが伝えてみると親身になった対応をしてくれるかもしれません。
苦手な人とシフトをあまり組まないようにしてくれたり、場合によっては部署の変更をしてくれる可能性もあります。
【対応2】転職する
自分ではどうしようもできなくなった際には無理せず転職を考えるのも1つの手です。
私自身も何度か転職の経験がありますがとっても大変で正直面倒転職するほうが大変なのではと考えてしまいますが乗り越えれば人間関係も良好になり給料も上がる可能性もあります。
転職は経験がない方がほとんどのためどうやって決めたか不安の人もいると思いますが転職エージェントを利用すればアドバイザーがあなたの条件にあった転職先を考えてくれるので未経験でも失敗せず転職することが可能です。
【対応3】 病院に行く
人間関係に対して悩みすぎて仕事に行きたくない。行こうとするだけで呼吸がつらくなったり動悸や吐き気がする。
人数としては少ないですが悩んでいる人の中にはここまで人間関係でつらい思いをされている方もいます。
身体にまで影響が出てきた際には無理せず病院に行く必要があります。
うつ症状が悪化してしまえば介護の仕事自体を続けることが困難になる可能性もあるので早めの対応をしましょう。
精神的な病気は自分自身では気づきにくいものです。周りの職員に以前に比べて変わったと感じる人や周りから心配されたりした際には自覚がなくても通院してみたり声をかけてあげてください。
まとめ
今回は介護の人間関係に悩んだ方へ工夫方法や対応を紹介してきました。
自分自身が経験者ということもありますが転職が私の中では1番オススメです。
転職先でもどこでも人間関係で悩む可能性はあります。大事なのは過去の経験を活かし、少しでも良好な関係を保っていくことです。
自分なりの対応方法を工夫してみて、少しでも落ち着いた介護ライフを送ってみてください。
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